神戸松蔭高校 吉野合宿2010レポート(1)水源地の森
2011年01月5日環境省や文部科学省、兵庫県等様々な方面から高い評価を頂いている神戸松蔭高校BlueEarthProjectがいよいよ期末試験の終わった12月下旬からスタートしました。3月までの長い期間、熱い志を持って環境問題を調査研究し、市民に対して啓発活動を行うという女子高生にとっては大きなプロジェクトを進めていくためにも、最初にモチベーションと仲間の絆を築くことが非常に重要になります。
毎年その大きな任務を12月下旬に行う吉野合宿が担っています。松蔭高校の谷口先生という熱く燃える素晴らしい先生と一緒に組み立てるこの合宿は、本当に人間形成の上でも大きな学習の場となっています。今年も素晴らしい成果を収めたのでレポートします。
今年は諸所の都合で1泊2日のみとなったので時間が少ない中で、下見の段階からどのように組み立てるかかなりシュミレーションしましたが、なかなか凝縮して面白いフィールドワークを企画しました。
初日は神戸を早朝に出発してもらってまずは私の合流する桜井へ。そこからはバスの中はいずやんワールド。自己紹介などもしてもらいながら楽しく一路吉野郡川上村へ。森と水の源流館の木村さんも合流してここからもっと奥。吉野川の源流、水源地の森へ小型バスに乗り換えて移動します。
途中、人工林や草花を見つけては、森と水の源流館の木村さんから様々なウンチクを披露していただき、そのたびに葉っぱのにおいを嗅いだり、触ってみたり、五感で森の中を楽しみながら歩いていきます。
苔も触るのは初めてじゃあないでしょうか?普段何とも思っていない苔だけど森の中では、とても重要な働きをしています。必要じゃあない命なんてないんです。
他にも生きた化石と言われ、このあたりや四国にしか生息していないトガサワラの木など、植生が豊かです。
※吉野では1haあたり8,000から10,000本程度植林をして、何度も間伐を繰り返す林業を長い間繰り返してきています。 しかし材価の低迷や細い丸太の需要の減少で、初期の間伐では収入が得られなくなってしまい、なかなか手入れが進まなくなっている現状が日本全国にあります。
神戸松蔭高校BlueEarthProjectのメンバーにもまずはこのことをインプット。
次にいよいよ奥にある水源地の森の原生林へ。森には大きく分けて人工林と天然林があります。人工林は文字通り人間が植林するなどして命をつないで、管理している森です。一方天然林は、種子が地表に落ちたり切り株から芽吹いてくるなど、自然の力で次の命が更新されていく森です。その中でも、過去において人間が利用せずにそのままの姿でいた森を原生林といいます。
原生林は先程まで歩いていた混み合って同じ樹種ばかりだった人工林とまったく様相が違うので、高校生もびっくりしています。「今まで、山や森は緑であることしか意識していなかったけど、森には違いがあることがわかった。」と言ってくれます。
冷たい! おいしいっ!! みな川の水を飲むという初めての経験に感動して声をあげます。
こういう最初の体験って忘れられませんよね。水を大切にするということも、こういう源流の水をしっていることでより深みが出てきます。
川上村の吉野川水源地の森。彼女たちの原体験の場所となりました。
今年も神戸松蔭高校BlueEarthProject頑張るぞ!「元気」「森モリ!!」



