建築系の大学生8名 吉野林業研修
2010年09月1日
2日前から畿央大学の建築を学ぶ学生が2名インターンシップで泉谷木材商店に来ていますが、今日と明日はさらに株式会社中尾組にインターンシップで来ている学生が畿央大学から2名、大阪工業大学から6名も参加して合計8名!木材とそのバックにある森林・林業を研修することになっていて、2日間講師としてアテンドしました。
まずは総合的な知識をつけるために川上村の林業資料館「もくもく館」に。この建物は㈱中尾組さんが建設されましたがその所長だった前田さんもアテンドしていただき、建設当時の貴重なお話も聞けました。この施設では吉野林業が密に植林することや間伐などの手入れをしっかりすることによって、年輪の細かい通直で円満な木にすることができると、図やビデオで詳しく教えてくれます。
磨き丸太や絞り丸太などの代表的な銘木も見ることが出来貴重な体験です。特に人工絞り丸太の作り方には、びっくりしていました。
その後いよいよ本物の吉野の美林を見に行きます。まずは300年生とも言われる吉野杉。見事な森です。
「人間の管理(手入れ)によって豊かな森とそうでない森に分かれてしまう。今まで緑があれば森が元気だと思っていたと思うけど、実際はよく見ないと元気な森かそうでないかわからない。」
「この森は間伐も行き届き、今は最優秀な木が残っているだけだけど、下草や低木など生物の多様性では群を抜いて豊富だし、雨が降ったとしても低木や下草がクッションとなり、さらに腐葉土がしっかりとあるので保水力が抜群で、地下に水をためこんでおいしい水を供給してくれるもとになっている。」
など、建築の学生にも扱う木材という素材がどんな背景から出てきているのかを正確に知っておいていただきたいと思い、毎年こういうツアーを実施しています。
200年生の杉の伐採跡地にも行きました。大木が倒されて乾燥中の現場です。
年輪を見てその細かさに感動。人の努力と自然の力でこんなすごいものを作ることが出来ることに今更ながら敬服します。
「こんな素晴らしい木をどのように建築でいかすかは、建築に携わろうとしているあなたたちにかかっています。この木が活きるデザインなども考えていってもらえれば、非常に嬉しいですし、これからの建築の課題になると思います。」と学生たちに伝えました。
こういう感動を覚えた学生が今後どのように育ってくれるか、楽しみです。
