奈良町の町屋は新しい建築技術であるホームコネクターというもので木材同士を固め大きなフレームを作って、それをつないでいく工法を取ります。

ホームコネクター工法とは?
ホームコネクター工法は、木造建築において木材を美しく、強く、そして簡単に接合する接合技術で、接合すべき木材にドリルで穴をあけ、中空式のボルトに似た接合金物を挿入し、木材とホームコネクター間の隙間を接着剤で完全に充填することにより、木材同士をガタ無く接合する技術です。
更に、ホームコネクター自体は木材内部に収納されるため、金物の露出が一切無く、意匠を損なうこともありません。

薬師堂の家桧柱 010そのための大きな柱・梁が必要で、梁は135x300mm、135x240mmの米松をKD材(人工乾燥させたもの)。そして柱は135x135、135x240mmの吉野桧のKD材と非常に大きな断面のものを使用します。

先月、そのための檜を奈良県各地の原木市場で集め製材しました。
ほとんどが化粧材(壁に隠れずに見えてくる木)になるので、生節のきれいなものか節の少ない面が化粧面となるように選んで製材していきます。

薬師堂の家桧柱 005新聞紙で木口を巻いているのは、大断面のため乾燥時の割れを避けるために新聞紙に割れ止めのボンドを塗ってはっています。

薬師堂の家桧柱 001 人工乾燥機でじっくり乾燥させた後、収縮したひずみを修正するために再度製材し、モルダーで四面プレーナー掛けします。
今回は大きな柱等があるので特別なプレカット(木材を住宅の部品にするための仕口加工を機械でするもの)になります。
大変な苦労をかけて、この町屋の木材は準備されていきます。