三輪町家モデル住宅構造見学会(2)吉野杉厚板フローリング
2010年12月13日
三輪町家モデル住宅には、地域材である吉野材を柱・土台や梁といった構造材や、壁の下に隠れる間柱・筋違(すじかい)・胴縁・野縁といった下地材にもふんだんに使っています。もちろん全て乾燥材です。
それ以上に重要なのは、肌に触れる部分・あるいは部屋の内装になる部分です。吉野材のもつ、詰んだ年輪から生まれる美しい木目や、人肌のような美しいピンク色は、ぜひとも化粧材として使いたいものです。さらに、木材は吸放湿性があり、夏場のように湿度の高いときには湿気を吸って、冬場のように湿度の低いときにはゆっくり湿気を吐き出してくれます。それによって、適度な空気(湿度)環境が整い、すごしやすい健康的な空間になります。
中でも杉は吸放湿性が高く、壁板・天井板・床板といった内装材に使うと本当に気持ちの良い空間になります。今回の三輪町家モデル住宅では、2階寝室のフローリングに贅沢に吉野杉180×30mmの厚板フローリングを使用しています。この吸放湿性のおかげで、極端にいえば布団を敷いたままでも、夜かいた汗を吉野杉厚板フローリングが吸ってくれます。
さらに杉は細胞の中に空気層を多く持っているため、蓄熱効果ももっており、温かく冬でも素足で気持ちが良いほど。また、やわらかいので脚への負担が少なく、適材適所で使えば素晴らしい材料です。※もちろん逆に傷はつきやすいので、椅子机の生活のシーンでは、厳しいと思います。
今回の見学会でも、この吉野杉の厚板フローリングの厚み30mmにびっくりされている方が多く、アンケートでも印象に残っている意見が多かったです。冬ですがあえてスリッパを用意せず、吉野杉の床板の感触を体感していただきました。
寝室ということで特に塗料も塗らず自然に脂が出てくるのを待とうと思います。時間がたつにつれ、ますます色つやが良くなるのも、無垢材の良いところですね。(新建材は入居した時が一番きれいな状態で後は悪くなる一方です)
